ペッパーミルの意匠

今日、WBC準決勝の日本ーメキシコ戦が行われ、終始劣勢の中でチーム一丸となり、日本が劇的なサヨナラ勝ちをしました。

今日は、苦しい戦いで、打者がヒットやホームランを打つとペッパーミルで胡椒を挽くようなポーズを見かけなかったような気がします。

 

今大会では、打線が繋がったときに行う、ヌートバー選手のペッパーミルのパフォーマンスが流行っています。

この「ペッパーミルパフォーマンス」は、ヌートバー選手がメジャーリーグのセントルイスカージナルスで行っていて、ことこつと粘り強くやり遂げよう、打線を繋いで回していこう等の意味があるそうです。

元々、ペッパーミルとは胡椒の種子をひいて粉末にする器具であり、この器具を卓上で用いて、ひきながら食べ物に振りかけて使用します(コトバンクより)

 

そこで、今回は、ペッパーミルの意匠を調べてみたら、意匠登録第1126182号の「こしょうひき付き塩振出容器」がありました。

意匠の説明では、胡椒を粉砕して取り出すとともに塩を振りだすことが出来る容器で、容器の握り部を握ったり離したりすることで、粉砕用の歯が摺動して胡椒の固まりを粉砕して、下方部から胡椒とともに塩を振り出すことができるようです。

 

引用 意匠登録第1126182号より


上記の容器は、スプレーを握る動作であって、両手で胡椒を挽くようなポーズではなく、また「こつと粘り強くやり遂げよう、打線を繋いで回していこう」等の意味も生じないでしょうね。

 

もし、このようなサッカーのW杯のトロフィー?のような容器の意匠が流行っていたら、あのペッパーミルのパフォーマンスが見られなかったかもしれません。